恵比須紙(読み)エビスガミ

デジタル大辞泉 「恵比須紙」の意味・読み・例文・類語

えびす‐がみ【恵比須紙】

紙を重ねて裁つとき、角が内へ折れ込んで裁ち残しになったもの。福紙

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精選版 日本国語大辞典 「恵比須紙」の意味・読み・例文・類語

えびす‐がみ【恵ヱ比須紙】

  1. 〘 名詞 〙 紙を重ねて裁つ時、角が折れ込んで裁ち残しになったもの。ゆがんで見にくいので、忌んで「恵比須」と祝っていった語。一説に、一〇月は諸神みな出雲大社へ出かけられるのに、えびす神だけが残るので、かみのたち残りという意であるとする(随筆・嬉遊笑覧(1830))。
    1. [初出の実例]「書きそめや先(まづ)心よきゑびす紙〈宗寿〉」(出典:俳諧・誹諧発句帳(1633))

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