悲悲(読み)かなしがなし

精選版 日本国語大辞典 「悲悲」の意味・読み・例文・類語

かなし‐がなし【悲悲】

  1. 〘 副詞 〙
  2. ( 「も」を伴う場合が多い ) 最低限度を示す言い方。少なくとも。最低でも。
    1. [初出の実例]「なんの役にも立つまじけれど、かなしがなしも香具店(かうぐみせ)でも出してやらねばすまぬ所を」(出典洒落本・男倡新宗玄々経(1751‐64頃))
  3. かなしいことに。つらいことに。
    1. [初出の実例]「どや揉むの畳むのとおだてるが怖さに、かなしがなしきのふも二貫とられました」(出典:浄瑠璃・万戸将軍唐日記(1747)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android