慈しぶ(読み)ウツクシブ

デジタル大辞泉 「慈しぶ」の意味・読み・例文・類語

うつくし・ぶ【慈しぶ/愛しぶ】

[動バ上二]うつくしむ」に同じ。
「八つ九つばかりにて、声いとおもしろく、さう笛吹きなどするを、―・び、もてあそび給ふ」〈賢木

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精選版 日本国語大辞典 「慈しぶ」の意味・読み・例文・類語

うつくし‐・ぶ【慈・愛】

  1. 〘 他動詞 バ上二段活用 〙 いとおしむ。かわいがる。うつくしむ。
    1. [初出の実例]「兄友(ウツクシヒ)弟恭(ヰヤマ)ふには不易の典(のり)なり」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
    2. 「八つ九つばかりにて声いとおもしろく、笙(さう)の笛吹きなどするを、うつくしび、もてあそび給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)

慈しぶの補助注記

のちに「いつくしむ」ともいう。


いつくし‐・ぶ【慈】

  1. 〘 他動詞 バ四段活用 〙いつくしむ(慈)

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