憂身を窶す(読み)うきみをやつす

精選版 日本国語大辞典 「憂身を窶す」の意味・読み・例文・類語

うきみ【憂身】 を 窶(やつ)

労苦もいやがることなく、身のやせるほど熱中する。一所懸命にうちこむ。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「うき身やつすは親の為、其のかねをやる物かと」
② (「浮身」と書くことが多い) 無益なことに夢中になる。耽溺(たんでき)する。
談義本・世間万病回春(1771)一「詩文章にうき身をやつして」
人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)四「まことに浮身(ウキミ)をやつして惚れて居るじゃアなひか

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