労苦(読み)ロウク

デジタル大辞泉 「労苦」の意味・読み・例文・類語

ろう‐く〔ラウ‐〕【労苦】

[名](スル)心身が疲れ苦しい思いをすること。苦労すること。「労苦に報いる」
「隣の下駄職の―する光景さまも見える」〈藤村
[類語]苦労ひと苦労辛酸艱難辛苦骨折りろう苦心腐心辛労心労煩労艱苦かんく苦難

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精選版 日本国語大辞典 「労苦」の意味・読み・例文・類語

ろう‐くラウ‥【労苦】

  1. 〘 名詞 〙 からだや心が、疲れたり苦しい思いをしたりすること。骨折ったり心配したりすること。苦労。
    1. [初出の実例]「労苦挟州境遠、来呈上瑞聖君膺」(出典田氏家集(892頃)上・晩秋陪右丞相開府賜飲、于時美作献白鹿)
    2. 「吏卒ともの労苦せる者にたへとをせられたれは」(出典:史記抄(1477)一五)
    3. [その他の文献]〔詩経‐邶風・凱風〕

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普及版 字通 「労苦」の読み・字形・画数・意味

【労苦】ろう(らう)く

苦労。苦しめる。〔韓非子亡徴大臣し、兄に禮無く、百姓を勞し、不辜(ふこ)(罪無き者)を戮(さつりく)するは、ぶべきなり。

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