普及版 字通 「憙」の読み・字形・画数・意味
憙
16画
[字訓] よろこぶ・たのしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は喜(き)。喜は、鼓楽して祈り、神を楽しませる意。それを人の心意の上に移して憙といい、嬉という。〔説文〕五上に「(よろこ)ぶなり」とみえる。〔漢書、賈誼伝〕「群臣自ら憙ぶ」、〔穀梁伝、桓六年〕「獵を憙(この)む」、〔越絶書、記呉王占夢〕「を憙む」のように用いる。
[訓義]
1. よろこぶ。
2. このむ、たのしむ。
3. と通じ、感動詞に用いる。ああ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕憙 コノム・ネガフ・ツクス・ヨロコブ・ヒロシ
[語系]
憙・喜・僖・嬉・禧・xiはみな同声。喜の声義を承ける字である。煕(熙)xiもまた同声で、たのしむ意の字である。
[熟語]
憙▶・憙欣▶・憙事▶・憙遊▶・憙猟▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報