懸衣翁(読み)ケンエオウ

デジタル大辞泉 「懸衣翁」の意味・読み・例文・類語

けんえ‐おう〔‐ヲウ〕【懸衣翁】

三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆だつえばがはぎとった亡者の衣を衣領樹えりょうじゅの枝に懸け、罪の軽重をはかるという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の懸衣翁の言及

【三途の川】より

…三途の川のことは,死出の山とともに説かれるが,仏説ではなく,俗説である。三途の川のほとりには衣領樹(えりようじゆ)という大樹があり,その下に奪衣婆(だつえば),懸衣翁(けんえおう)という鬼形の姥と翁がいて,姥は亡者の衣服を奪い取り,それを翁が受け取って衣領樹に掛ける。亡者の生前の罪の軽重によって枝の垂れ方が異なるという。…

※「懸衣翁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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