成し上ぐ(読み)ナシアグ

デジタル大辞泉 「成し上ぐ」の意味・読み・例文・類語

なし‐あ・ぐ【成し上ぐ】

[動ガ下二]昇進させる。位をのぼらせる。
上達部かんだちめには、我しあれば、今日明日と言ふばかりに―・げてむ」〈東屋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「成し上ぐ」の意味・読み・例文・類語

なし‐あ・ぐ【成上】

  1. 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 官位などを引き上げる。なりあがらせる。昇進させる。なしいず。
    1. [初出の実例]「上達部には、われしあれば、今日明日といふばかりになしあげてん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)
  3. しあげる。なしとげる。成就させる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android