精選版 日本国語大辞典 「戸際」の意味・読み・例文・類語
と‐ぎわ‥ぎは【戸際】
- 〘 名詞 〙
- ① 戸のすぐそば。戸口。
- [初出の実例]「慌ただしく戸際へ馳出して人でも居るかと見回はした」(出典:蝴蝶(1889)〈山田美妙〉三)
- ② 転じて、せとぎわ。どたんば。
- [初出の実例]「何と何とと退引の、成らぬとぎはの一思案」(出典:浄瑠璃・丹生山田青海剣(1738)三)
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...