扇畑I遺跡(読み)おうぎはたIいせき

日本歴史地名大系 「扇畑I遺跡」の解説

扇畑I遺跡
おうぎはたIいせき

[現在地名]安代町 荒屋 扇畑

七時雨ななしぐれ山系より流れ出る小川によって形成された標高約三九〇メートルの小扇状地上にあり、東北自動車道建設に伴って昭和五四年(一九七九)調査され、平安時代竪穴住居跡一一棟・ピット一七基・焼土遺構三基・落し穴状遺構二基が検出された。竪穴住居跡は方形二棟・長方形七棟・不明二棟である。規模は最大五・八メートルに五・八メートルで、柱穴の検出されたもの三棟、うち一棟は外部に配置してあった。床面は平坦で、張床・周溝のあるものもある。竈は南壁に作られている。住居跡埋土に降下火山灰層がみられることによって、住居廃棄時期との関係が明らかとなる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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