手子・梃子(読み)てこ

精選版 日本国語大辞典 「手子・梃子」の意味・読み・例文・類語

て‐こ【手子・梃子】

〘名〙
① (「てご」とも) 手だすけをする者。大工・土工・石工など、下まわりの仕事をする者。また、主人に仕え、その屋敷などの雑用をする者。手伝い。手子の衆。手子の者。〔俚言集覧(1797頃)〕
尻押しをすること。
※雑俳・たん生日(1705)「あんまりじゃ・ま一つ手梃が過たわい」
咄本・軽口大黒柱(1773)三「ゑたりと手伝い、鳶口打ち立てひんよえやあれ天満のてこじゃ、ゑいやらやあ」

てっ‐こ【手子・梃子】

〘名〙 「てこ(手子)」の変化した語。
※雑俳・川柳評万句合‐明和五(1768)智四「けいせいのいびき手っこにいけぬなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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