手編毛糸(読み)てあみけいと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手編毛糸」の意味・わかりやすい解説

手編毛糸
てあみけいと

編物用の毛糸。太さ,形状性質により次のように分類される。 (1) 極太毛糸 9~11番手の単糸を4本撚 (よ) り合せたもの。太いため編上がりが早く,防寒性,柔軟性にすぐれる。 (2) 並太毛糸  10~11番の単糸を4本撚り合せたもの。じょうぶで編替えがきくのが特徴。欧米では非常に多く使われるが,日本ではあまり生産されていない。 (3) 中細糸  16~18番手の単糸を4本撚り合せたもの。日本の手編毛糸の約 70%を占める代表的なもの。銘柄,色数が豊富でセーターカーディガンなどに用いられる。 (4) 極細糸  20番手の単糸を2~3本撚り合せたもの。1本で編むほか,2本どり,3本どりなどで中細,並太ぐらいの太さにして編むこともある。セーター,下着など衣服のほかに,手芸品用に多く使われている。また,以上の4種類のほかに,極々太,合細 (あいぼそ) ,極々細などがある。

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