手馴らす(読み)てならす

精選版 日本国語大辞典 「手馴らす」の意味・読み・例文・類語

て‐なら・す【手馴・手慣】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 手なずけてならす。
    1. [初出の実例]「この手ならしし猫の、いとらうたげにうち鳴きて来たるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. 手になじませる。使いならす。
    1. [初出の実例]「ふきいづるねどころ高くきこゆなり初秋風はいざてならさじ〈小弐乳母〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一三七)

た‐なら・す【手馴】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 手にならす。てなづける。訓練する。
    1. [初出の実例]「思はずよたならす弓にふす竹の一夜も君にはなるべしとは」(出典:頼政集(1178‐80頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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