打ち古る(読み)ウチフル

デジタル大辞泉 「打ち古る」の意味・読み・例文・類語

うち‐ふ・る【打ち古る】

[動ラ上二]古くさいものとして無関心な態度をとる。顧みないでいる。
「いかで、さつれなく―・りてありしならむ」〈・八六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打ち古る」の意味・読み・例文・類語

うち‐ふ・る【打古】

  1. 〘 自動詞 ラ行上二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) 古びているものとして無関心な態度をとる。顧みようとしない。
    1. [初出の実例]「いかで、さつれなくうちふりてありしならん」(出典:枕草子(10C終)八六)

打ち古るの補助注記

「うち振る」〔他ラ四〕として、ふりすてる、見すてるの意とする説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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