打ち重ねる(読み)うちかさねる

精選版 日本国語大辞典 「打ち重ねる」の意味・読み・例文・類語

うち‐かさ・ねる【打重】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うちかさ・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. 物の上にさらに物を積み重ねる。
    1. [初出の実例]「白銀・黄金をうちかさね」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
  3. 衣を重ね合わせる。男女が共寝する場合などにいう。
    1. [初出の実例]「思ふ人とうちかさねてうづもれふしたれば」(出典:前田本枕(10C終)二二三)
  4. 事の上にさらに事を加える。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android