打填・打嵌(読み)うちはむ

精選版 日本国語大辞典 「打填・打嵌」の意味・読み・例文・類語

うち‐は・む【打填・打嵌】

〘他マ下二〙 (「うち」は接頭語)
① 中へ入れる。投げ入れる。ほうり込む。
万葉(8C後)一七・三九四一「鶯の鳴くくら谷に宇知波米(ウチハメ)て焼けは死ぬとも君をし待たむ」
土左(935頃)承平五年二月五日「『まなこもこそ二つあれ。ただ一つある鏡をたいまつる』とて海にうちはめつればくちをし」
② はめ込んで動かないようにする。押し込める。
落窪(10C後)一「旅にては縫物やあらむとする。なほありかせそめじ。うちはめておきたるぞよき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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