縫物(読み)ヌイモノ

デジタル大辞泉 「縫物」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐もの〔ぬひ‐〕【縫(い)物】

衣服などを縫うこと。裁縫。また、縫ったもの。「縫い物をして生計を立てる」
(「繍」とも書く)刺繍ししゅう。ぬいとり。
「むつかしげなるもの、―の裏」〈・一五五〉
[類語]裁縫仕立て針仕事繕い物手芸編み物刺繍

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縫物」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐ものぬひ‥【縫物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 衣服などを縫うこと。裁縫。また、縫うべきもの。裁縫の材料となる布。あるいは、それを縫ったもの。
    1. [初出の実例]「ぬひ物給へ、出で来ぬらん」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. ( 「繍」とも書く ) 縫い取りを施すこと。また、そのもの。刺繍(ししゅう)
    1. [初出の実例]「銅(あかかね)(ヌヒモノ)丈六の仏の像」(出典日本書紀(720)推古一三年四月(岩崎本室町時代訓))

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