打戻村(読み)うちもどりむら

日本歴史地名大系 「打戻村」の解説

打戻村
うちもどりむら

[現在地名]藤沢市打戻

小出こいで川の右岸の台地上に位置し、東は遠藤えんどう村、西は獺郷おそごう村、南は芹沢せりざわ(現茅ヶ崎市)、北は用田ようだ村に接する。

地名は式内社宇都母知うつもち神社に由来すると考えられ、「うつもち」が「うちもとり」と変化したのであろう。寛元三年(一二四五)五月一一日の渋谷定心置文(県史一)に「鎌倉より人夫をめさるゝ時、うちもちり(打・ふかや・ふちこゝろやしき」とあって、「うちもちり」とみえる。建長二年(一二五〇)一〇月二〇日の渋谷定心置文(同書)に所領の一つとして「陸町 打鈍」とあり、この時定心は子の明重・重純に三町ずつ譲与している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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