打欠(読み)うちかく

精選版 日本国語大辞典 「打欠」の意味・読み・例文・類語

うち‐か・く【打欠】

〘他カ五(四)〙
① たたいてかきとる。ぶっかく。
今昔(1120頃か)一六妻夫(めをと)共に、此の金(こがね)の死(しにし)人を打𡙇(うちかき)つつ、売て世を過けるに」
囲碁で、相手の石の目をつぶすため、欠け目になる地点に捨て石を打つ。

ぶっ‐かき【打欠】

〘名〙 たたいて小さなかけらにすること。また、そのかけら。多く、食用に氷を小さく打ち砕いたものをいう。かちわり。
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一五「氷をブッカキにして持って来て下さいな」

ぶっ‐か・く【打欠】

〘他カ五(四)〙 (「ぶちかく」の変化した語) 一部分を欠く。たたいて一部分を砕く。また、勢いよくこわす。
咄本・鹿の子餠(1772)蜜柑一つ千両一文ふっかいてもうらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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