投扇(読み)トウセン

精選版 日本国語大辞典 「投扇」の意味・読み・例文・類語

とう‐せん【投扇】

  1. 〘 名詞 〙とうせんきょう(投扇興)」の略。
    1. [初出の実例]「夫投壺は〈略〉射礼と異なる事なし、今や新に是を擬して投扇と題す」(出典:投扇式(1809)序)

なげ‐おうぎ‥あふぎ【投扇】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代遊戯投扇興(とうせんきょう)のこと。
    1. [初出の実例]「骨おらで・蝋の心切る投扇子」(出典:俳諧・新身(1705))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の投扇の言及

【投扇興】より

…日本の遊戯の一つ。〈投扇〉〈おうぎなげ〉〈かなめがえし〉などともいう。中国渡来の投壺(とうこ)を模して,江戸時代中期に創案されたもの。…

※「投扇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android