折回(読み)おりまわす

精選版 日本国語大辞典 「折回」の意味・読み・例文・類語

おり‐まわ・す をりまはす【折回】

〘他サ四〙
① 牛、馬などに乗って、時々向きを変えて動かす。曲がりくねるように乗り動かす。
大鏡(12C前)三「みづからしたがさねのしりはさみて、乗り給ひぬ。さばかりせばきつぼにおりまはし
建物廊下縁側などを、かぎの手に曲げて設ける。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「折廻した椽の外は中庭になって」

おり‐まわし をりまはし【折回】

〘名〙 道、建物などがかぎの手に折れ曲がっていること。歌舞伎大道具で、縁側、襖、塀などを、かぎの手になるように、折れ曲がるように作ること。おれまわり。
※歌舞伎・隅田春妓女容性(1796)二幕「上の方、折回し障子屋体」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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