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隅田春妓女容性 スダノハルゲイシャカタギ

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デジタル大辞泉の解説

すだのはるげいしゃかたぎ【隅田春妓女容性】

歌舞伎狂言。世話物。3幕。初世並木五瓶作。寛政8年(1796)江戸桐座初演。恩人の娘を助けようとした侠客(きょうかく)、梅の由兵衛(よしべえ)の悲劇を描く。通称「梅の由兵衛」。

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世界大百科事典 第2版の解説

すだのはるげいしゃかたぎ【隅田春妓女容性】

歌舞伎狂言。世話物。3幕8場。通称《梅の由兵衛》並木五瓶作。1796年(寛政8)1月江戸桐座初演。おもな配役は,由兵衛を3世沢村宗十郎,女房小梅・丁稚長吉を3世瀬川菊之丞,金谷金兵衛を3世大谷広次,信楽(しがらき)勘十郎を2世坂東三津五郎,源兵衛を嵐竜蔵,額の小さんを松本米三郎,金谷金五郎を市川男女蔵。元禄(1688‐1704)ごろ,大坂にいた梅渋吉兵衛という悪者が,丁稚長吉を殺して金を盗んだ事件を脚色したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

隅田春妓女容性
すだのはるげいしゃかたぎ

歌舞伎(かぶき)脚本。世話物。三幕。初世並木五瓶(ごへい)作。通称「梅の由兵衛(よしべえ)」。1796年(寛政8)1月江戸桐座(きりざ)で、3世沢村宗十郎の由兵衛、3世瀬川菊之丞(きくのじょう)の小梅(こうめ)と長吉などにより初演。元禄(げんろく)(1688~1704)ごろの大坂で梅渋の吉兵衛という悪漢が丁稚(でっち)長吉を殺して金を盗んだ事件を、主役を侠客(きょうかく)として脚色した「梅の由兵衛物」の決定版。主筋の若旦那(だんな)金谷(かなや)金五郎のため金策に苦しむ由兵衛が、女房小梅の弟長吉が姉に頼まれてこしらえたとも知らず、大川端で長吉を殺して金を奪う、という筋(すじ)を骨子として、小梅に横恋慕する源兵衛堀の源兵衛との達引(たてひき)を描く。初世宗十郎がくふうした紫頭巾(ずきん)の扮装(ふんそう)を伝え、短気を封じるため錠をかけた頭巾を敵(かたき)役の前で脱ぐところや、運命悲劇的な長吉殺しの場面が見せ場。近年は場面を改めた序幕「柳島妙見境内」「同橋本座敷」「同塀外」、二幕目「大川端」の構成で多く上演されてきたが、1978年(昭和53)国立劇場で原作復帰の通し上演が行われた。[松井俊諭]

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世界大百科事典内の隅田春妓女容性の言及

【梅の由兵衛物】より

…浄瑠璃には,《梅屋渋浮名色揚》(1730年2月以前か,大坂竹本座)や,その改作《茜染野中の隠井》(1738年10月大坂豊竹座)がある。これらの先行作をうけて《隅田春妓女容性(すだのはるげいしやかたぎ)》(1796年1月江戸桐座)が作られ,由兵衛物の代表作となった。【三浦 広子】。…

【狂言立て】より

…続いて二番目狂言(世話物)の序幕,中幕,大切と進むのが基本の形である。1796年(寛政8)1月桐座で並木五瓶が,一番目《曾我大福帳》に対し二番目を独立させて《隅田春妓女容性(すだのはるげいしやかたぎ)》とつけ,一番目と二番目の内容も分離させた。以後それぞれ独立した名題のもとで上演することも行われるようになった。…

※「隅田春妓女容性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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