折尾郷(読み)おりおごう

日本歴史地名大系 「折尾郷」の解説

折尾郷
おりおごう

現八幡西区折尾・西折尾町・東折尾町などを遺称地とし、則松のりまつ古賀こが頃末ころすええぶり(現水巻町)などを含む一帯に比定される。山鹿庄のうち。永享四年(一四三二)六月一日の宗貞盛宛行状(伊奈郡判物写/長崎県史 史料編一)に「山鹿庄折尾郷」とみえ、郷内の今富名九町四反余が小宮四郎に給分として与えられている。文安五年(一四四八)八月の麻生弘家知行目録写(麻生文書/筑前麻生文書)に「百五十町 折尾郷」とみえ、当郷は内々の帳面では一五〇町であるが、幕府や西国方(大内氏か)の公役が賦課された場合は山鹿庄内の郷として八〇町分を負担することとなっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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