抜け出づ(読み)ヌケイズ

デジタル大辞泉 「抜け出づ」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐い・ず〔‐いづ〕【抜け出づ】

[動ダ下二]ぬけでる」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「抜け出づ」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐い・ず‥いづ【抜出】

  1. 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙
  2. ぬけでる(抜出)
    1. [初出の実例]「若し其の孝の心天に被知たらば子の箭自ら抽け出て其の毒早く消え失て去れる」(出典:観智院本三宝絵(984)上)
    2. 「この太刀、おのれとぬけ出て、〈略〉大蛇の尾頭九尋ありけるを、四つにこそはきりたりける」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)
  3. ぬけでる(抜出)
    1. [初出の実例]「夜は忍やかにぬけ出て」(出典:太平記(14C後)二)
  4. ぬけでる(抜出)
    1. [初出の実例]「紫の菌(たけ)雪より挺(ヌケイテ)て生いたるを看る」(出典日本書紀(720)皇極三年三月(岩崎本訓))
  5. ぬけでる(抜出)
    1. [初出の実例]「何ごとにもすぐれ、ただ今世にたぐひなくぬけいでたる人なれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

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