押立村(読み)おしたてむら

日本歴史地名大系 「押立村」の解説

押立村
おしたてむら

[現在地名]府中市押立町三―五丁目・朝日町あさひちよう三丁目・白糸台しらいとだい六丁目・多磨町たまちよう一―四丁目、調布市野水のみず一―二丁目、稲城いなぎ市押立、小金井市東町ひがしちよう四丁目

常久つねひさ村の東、多摩川沿いに位置し、南は長沼ながぬま村・矢野口やのくち(現稲城市)。「武蔵名勝図会」などは、「吾妻鏡」建長三年(一二五一)正月一一日条に将軍の鎌倉鶴岡八幡宮社参に従った武士の一人としてみえる押立左近大夫資能が当地に居住したとの説を紹介しているが、確証はない。また「風土記稿」は旧家百姓平蔵(川崎氏)の先祖川崎隼人が小田原北条氏に仕え伊豆韮山にらやま(現静岡県韮山町)討死、その邸内の亀井かめい塚に文明一七年(一四八五)七月二八日銘の古碑が一基あることなどを記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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