軍陣で敵の手にかかって死ぬこと。戦死の武士的ないい方。中世初頭の治承・寿永の内乱期以来,分捕(ぶんどり)や先懸(さきがけ)とともに軍功の重要な一つとして意識され,討死者の所領は遺族に安堵された。また遺族に所領が給与されることもあったが,軍功の賞としての所領の給与は源頼朝の東国政権成立以後であり,治承・寿永の内乱期に,討死・分捕・先懸などが軍功として強く意識されたのは,所領の獲得に直結したからである。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...