ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抽象神」の意味・わかりやすい解説 抽象神ちゅうしょうしん 宗教学上,抽象的性質,行為などを神に見立てているものをいう。たとえば,セム族の運命の神マナート,エジプトの真理の神マート,ローマの自由の神リベルタス,インドの法の神リタ,中国の季節支配の神五帝などがそれであるとされる。しかし,発生的には,原始的神が象徴化されて抽象神的性格となることもある。また抽象神は思惟の発達によって,その神的性質を失って原理化される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by