担輪子(読み)たんりんし

精選版 日本国語大辞典 「担輪子」の意味・読み・例文・類語

たんりん‐し【担輪子】

  1. 〘 名詞 〙 環形動物および軟体動物幼生の一型。繊毛を動かして水中を泳ぎまわる。

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百科事典マイペディア 「担輪子」の意味・わかりやすい解説

担輪子【たんりんし】

トロコフォラ

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世界大百科事典(旧版)内の担輪子の言及

【トロコフォラ】より

…担輪子ともいう。軟体動物(貝類)と環形動物(ゴカイ類など)の海産種に見られる幼生の一時期の名称。…

【幼生】より

…(2)原輪子幼生protrochula 原体腔類として分類される扁形動物(ミュラー幼生,ゲッテ幼生)およびひも形動物(ピリディウム幼生)にみられるもので,原体腔(胞胚腔から発展した腔所)内に内胚葉性の盲管と小さな神経節を一つそなえた簡単な構造をもち,体表に繊毛をはやして遊泳する(図2)。(3)担輪子幼生(トロコフォラtrochophora) 真体腔類,端細胞幹(裂体腔動物)に属する軟体動物および環形動物を中心とする幼生で,消化管は口と肛門で外に開き,原体腔内には浸透圧の調節と老廃物の排出を行う原腎管をそなえ,体表の四つの繊毛管によって遊泳する。神経節は簡単なものでは頭部に一つあるのみであるが,最もよく発達した軟体動物では,頭部,側部,足,体壁,内臓,口の六つをそなえたものがある。…

※「担輪子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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