コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

軟体動物 なんたいどうぶつ Mollusca

7件 の用語解説(軟体動物の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軟体動物
なんたいどうぶつ
Mollusca

軟体動物門に属する動物の総称。節足動物に次ぐ大きな動物群で,11万 4000種から成る。多くは石灰質の殻が体をおおっている。軟体に関節はなく,頭には触角や眼があり,口には歯舌がある。内臓嚢と外套膜の間には外套腔があり,そこに鰓がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

なんたい‐どうぶつ【軟体動物】

動物界の一門。体は軟らかく、頭・足・内臓からなるが、明らかな区別はできない。外套膜(がいとうまく)で覆われ、多くは体表に石灰質の殻を分泌する。ヒザラガイ巻き貝類・ツノガイ類・二枚貝類・頭足類などに分けられる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

軟体動物【なんたいどうぶつ】

無脊椎動物の一門。環形動物の類縁とされる。体は頭(斧足(ふそく)類にはない),内臓嚢(のう),足からなり,体の主部は外套(がいとう)膜でおおわれる。多くは貝殻()をもつ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

軟体動物

 →軟体類

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

なんたいどうぶつ【軟体動物】

動物分類学上,軟体動物Molluscaを構成する無脊椎動物節足動物に次ぐ大動物群で約11万種よりなる。いわゆる貝のことをいうが,貝の民俗,利用など人との関係については,〈〉の項目を参照されたい。 一般に卵はらせん分割をし,内外両胚葉に加えて,特殊な外胚葉性の細胞が陥入して中胚葉が形成される。そしてさらに発生がすすむとトロコフォラ幼生trochophoraになる。この点では環形動物門にもっとも近縁であり,扁形動物門にも類縁がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

なんたいどうぶつ【軟体動物】

動物分類上の一門。体はやわらかく、頭部・足部・内臓囊のうよりなる。内臓囊の表皮が伸びてできる外套膜に包まれ、通常、外套膜が分泌する石灰質の殻におおわれるが、退化・欠如する種もある。開放血管系と集中神経系をもつ。海産・淡水産の種は鰓えらを、陸産の種は肺をもつ。雌雄同体のものと異体のものとがあり、トロコフォア幼生とベリジャー幼生を経て成体となる場合が多い。無板・多板・単板・腹足・掘足・二枚貝・頭足の七綱に分けられる。貝・ウミウシ・イカ・タコの類。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軟体動物
なんたいどうぶつ

動物分類学上の一門である軟体動物門Molluscaを構成する動物の総称。現在の地球上では、節足動物に次いで大きな動物群である。体は、多少の例外はあるが基本的には柔軟で、明らかな環節がなく、背面から殻で保護されている。頭部、内臓塊、足部の三部分からなり、頭には触角や目があり、口の中には歯舌がある。また、内臓嚢(のう)と外套(がいとう)との間は外套腔(こう)で、ここにえらがある。外套は殻を分泌し、足は大きくて、はうのに適している。
 軟体動物には世界に約11万程度の現生種があり、次の七綱に分けられている。(1)無板綱 海産で、体はミミズ状で殻を欠き、背側はクチクラ層に覆われ、中に骨片が埋もれている。腹側に前後に細かい溝がありカセミミズ類が代表的な溝腹類と、溝のないケハダウミヒモ類が代表的な尾腔類の二群からなる。化石は未発見で、現生種は世界に約200種、日本には約15種が知られている。(2)多板綱 海産で、ヒザラガイ類ともよばれる。体は楕円(だえん)形で、前後に八枚の殻が並ぶ。古生代カンブリア紀後期から出現し、現生種は世界に約1000種、日本には約90種を産する。(3)単板綱 大部分が深海産で、ネオピリナ類で代表される。古生代カンブリア紀初期から出現し、デボン紀まで栄えた類で、現生種は世界に11種、日本近海には産しない。(4)腹足綱 海中、淡水中、陸上にすみ、殻は普通螺旋(らせん)状に巻いているいわゆる巻き貝類である。一対の触角と目があり、また、足が大きくて広く、はうのに適している。古生代カンブリア紀初期から出現し、現生種は世界に8万5000種、日本に約4500種を産する。(5)掘足綱 海産。殻は管状で弓状に曲がるいわゆるツノガイ類。頭には目も触角もない。古生代デボン紀から出現し、現生種は世界に500種、日本に約70種を産する。(6)二枚貝綱 海中、淡水中に産し、体を二枚の殻で左右から囲む。頭を欠き、足はくさび形でえらは二対あり、進んだ仲間では外套膜の後方は2本の出入水管になる。古生代オルドビス紀初期に出現し、現生種は世界に2万5000種、日本に約1500種を産する。(7)頭足綱 海産。イカ・タコ類で、体は胴部、頭部、足部が一直線に並んでいる。この点が、体の背側に内臓塊を背負い、腹側に足のある軟体動物門一般の体制と大きく異なっている。殻は一般に退化的であるが、原始的なオウムガイでは巻いた外殻がある。古生代カンブリア紀に出現し、現生種は世界に約650種、日本には約150~200種を産する。
 軟体動物は、人類にとって重要な食料となるばかりでなく、工芸材料、薬品などの原料となる一方、寄生虫の媒介者、漁業上の害敵となるなど、きわめて人間生活と関係の深い動物群であるといえる。[奥谷喬司]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の軟体動物の言及

【動物】より

… 動物の化石は先カンブリア時代末期からも発見されているが,それらはきわめて不完全である。しかしカンブリア紀になると,原生動物の有孔虫や放散虫,海綿動物のフツウカイメン(普通海綿),腔腸動物(刺胞動物)のクラゲ,棘皮(きよくひ)動物のウミユリ,星口(ほしくち)動物,軟体動物,環形動物の多毛類,節足動物の三葉虫,鋏角(きようかく)類および甲殻類など,形態的にはっきり異なった門が突然現れるので,各門の間の系統的な関係を化石をたどって確かめることはほとんど不可能である。したがって門の間の系統関係(図)は,形態や発生から推定するほかない。…

※「軟体動物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

軟体動物の関連キーワード後生動物節足動物亜門ジーボルト動物界半索動物物分り炭水化物分解試験植物分布生物分布学

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone

軟体動物の関連情報