持て渡る(読み)もてわたる

精選版 日本国語大辞典 「持て渡る」の意味・読み・例文・類語

もて‐わた・る【持渡】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 持ってこちらから向こうへ行く。また、持って向こうからこちらへ来る。
    1. [初出の実例]「百済国より彌勒の石の像をもてわたれり」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
    2. 「火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし」(出典:枕草子(10C終)一)

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