持帰(読み)もちかえり

精選版 日本国語大辞典 「持帰」の意味・読み・例文・類語

もち‐かえり ‥かへり【持帰】

〘名〙
① 持って帰ること。一般には、その場ですませるような飲食物を、持って帰ること。また、買ったものを、運送してもらわずに、自分で持って帰ること。
② ある物を、持って行ったり、持って帰ったりすること。
二十歳(1933)〈川端康成〉「東本願寺などの僧が、毎日大勢店へおいてゆく、古い法衣をほどき、それを洗濯屋染物屋や仕立屋へ自転車で持ち帰りするのが、銀作仕事であった」

もち‐かえ・る ‥かへる【持帰】

〘他ラ五(四)〙
① 持って帰る。持ってもどる。〔文明本節用集(室町中)〕
二人むく助(1891)〈尾崎紅葉〉一「車に乗せて持帰(モチカヘリ)けり」
代表会議などに出席した人が、出された案を更に検討するために持って帰る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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