接着斑(読み)セッチャクハン

デジタル大辞泉 「接着斑」の意味・読み・例文・類語

せっちゃく‐はん【接着斑】

上皮細胞心筋細胞でみられる細胞間の結合様式の一。機械的な結合を強める働きをする。デスモソーム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「接着斑」の解説

接着斑

 デスモソームともいう.細胞同士や細胞と細胞外マトリックスとの結合を強くする装置.細胞同士を点で接着するスポットデスモソーム,帯状に接着するベルトデスモソーム片面が細胞で,他面が細胞外マトリックスである場合などのヘミデスモソームがある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の接着斑の言及

【細胞接着】より

… 細胞間接着を電子顕微鏡を用いて微細構造レベルで解析した結果,細胞接着のための特別な構造,または細胞膜の部分のあることが知られている。接着斑(デスモソームdesmosome),密着結合tight junction,接着帯zonula adherens(または中間結合),狭間隙(きようかんげき)結合gap junction(ギャップ結合)などがそれである。上皮細胞ではしばしば,密着結合,接着帯,接着斑が上皮の自由表面から内側に向かって順に並び,結合複合体と呼ばれる構造を形成する。…

※「接着斑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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