接続犯(読み)セツゾクハン

デジタル大辞泉 「接続犯」の意味・読み・例文・類語

せつぞく‐はん【接続犯】

事実上数個の独立した犯罪を構成する行為であっても、それらが同一機会に時間的、場所的に接近して行われることから一罪とみなされるもの。

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精選版 日本国語大辞典 「接続犯」の意味・読み・例文・類語

せつぞく‐はん【接続犯】

  1. 〘 名詞 〙 数個の行為が、時間的、場所的にきわめて近接した機会に行なわれるため、一罪とみなされるもの。たとえば、一夜うちに同じ場所から数回にわたり盗みを働いた場合など。

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世界大百科事典(旧版)内の接続犯の言及

【犯罪】より

…たとえば,同一の被害者に対する殺人の予備,未遂,既遂があるときは殺人既遂1罪が成立するし,賄賂(わいろ)の要求,約束,収受が行われたときも単純に1個の収賄罪(197条)が成立するにすぎない。第3は,同じ構成要件に該当する行為が時間的・場所的に接着して行われた場合であり,講学上〈接続犯〉と呼ばれている。たとえば,同一被害者に続けて2個以上の傷害を負わせた場合,同一の被害者から同時に宝石と現金を窃盗したり,同一の倉庫から数回にわたって物を盗み出したような場合には,包括的に評価して1個の傷害罪と1個の窃盗罪が成立する。…

※「接続犯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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