接触阻止(読み)せっしょくそし(英語表記)contact inhibition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

接触阻止
せっしょくそし
contact inhibition

細胞が互いに接触すると増殖に阻害が起こることをいう。正常な細胞を培養すると細胞の密度が低いときはそのまま増殖を続けるが,やがて培養器表面を完全に覆い尽くすと増殖は停止し,決して多層になって増殖することはない。これは細胞が互いの膜表面の糖鎖を認知し,それを伸長させ変化させることで細胞増殖を阻害するといわれる。一方,癌細胞では接触阻止は起こらず,培養器表面を覆い尽くしても多層になって増殖を続けることが知られている。これは癌化により,糖鎖を変化させる機能が失われたことに起因するのではないかと考えられている。

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