接触電流(読み)セッショクデンリュウ

化学辞典 第2版 「接触電流」の解説

接触電流
セッショクデンリュウ
catalytic current

ボルタンメトリーポーラログラフィーにおいて,反応物が電極で電子移動を起こし,その生成物が溶液内で電気化学的には不活性な物質と反応してふたたびもとの反応物となり,電子移動と溶液内反応のサイクルを繰り返すことにより,見掛け上増大して観察される電流をいう.たとえば,Ti4+ は電極で1電子還元され Ti3+ となるが,Ti3+ は水溶液中でヒドロキシルアミンや塩素酸イオンによって酸化され,ふたたび Ti4+ を生成する.サイクルが繰り返されるために見掛け上の電流が増大し,高感度な電気分析化学測定(アンペロメトリー)が期待できる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む