デジタル大辞泉 「掻い付く」の意味・読み・例文・類語 かい‐つ・く【×掻い付く】 《「かきつく」の音変化》[動カ四]抱きつく。すがりつく。「ちごの、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、―・きて寝たる」〈枕・一五一〉[動カ下二]しっかりとつける。「紅といふもの、いと赤らかに―・けて」〈源・常夏〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「掻い付く」の意味・読み・例文・類語 かい‐つ・く【掻付】 ( 「かきつく(掻付)」の変化した語 )[ 1 ] 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 とりすがる。すがりつく。抱きつく。[初出の実例]「婿取りつるに、〈略〉逢はせし夜よりかいつきて、あはれにいみじき契りをす」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)[ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 しっかりとつける。とりつける。ぬりつける。[初出の実例]「紅(べに)といふものいとあからかにかいつけて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例