普及版 字通 「摶」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] タン・セン
[字訓] うつ・まるめる・あつめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は專(専)(せん)。專に(たん)・團(団)(だん)の声がある。専は底のある(ふくろ)の中にものを入れ、外からうちたたいて砕き、団(まる)めることをいう。(撃)はそのをうつ形である。〔説文〕十二上に「圜(まる)くするなり」、〔一切経音義、十〕に引く〔通俗文〕に「手もて團めるを摶と曰ふ」とあり、うちまるめる意。圜よりも團の方が字義にあう。手でまるめて団子にすること。土をうち固めたものを(せん)、握り飯摶飯という。

[訓義]
1. まるめる、うちまるめる。
2. かためる、つける、むすぶ、あつめる。
3. 専と通じ、もっぱら、ほしいままにする。
4. たばねる、たば。鳥百羽。

[古辞書の訓]
名義抄〕摶 マロカシ・マロカス・ネヤス・ウツ立〕摶 トモヒク・ウチシバル・アツシ・ニギル・マロカス・カタシ・ユル・ツカム・ウツ・トル・モトム・ササク

[語系]
摶・專・團duanは同声、傳(伝)diuan、轉(転)tiuanも同系の語で、円くして転じやすく、他に伝わり及ぶことをいう。

[熟語]
摶一摶心・摶精・摶・摶気摶空摶結摶沙摶食摶埴・摶人摶摶摶治摶泥摶土・摶飯摶飛摶風・摶摶躍摶揺・摶力摶弄
[下接語]
雲摶・控摶・上摶・風摶・鵬摶

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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