散り透く(読み)ちりすく

精選版 日本国語大辞典 「散り透く」の意味・読み・例文・類語

ちり‐す・く【散透】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 花や葉などが散ってまばらになる。散って枝の間がすける。
    1. [初出の実例]「かざしの紅葉、いたうちりすきて、顔のにほひに、けおされたる心ちすれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)

散り透くの補助注記

源氏物語」の用例は「散り過ぎ」と読む説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android