敬天寺址多層石塔(読み)けいてんじしたそうせきとう(その他表記)Kyǒngch'ǒn-sa-ji tach'ǔng sǒkt'ap

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「敬天寺址多層石塔」の意味・わかりやすい解説

敬天寺址多層石塔
けいてんじしたそうせきとう
Kyǒngch'ǒn-sa-ji tach'ǔng sǒkt'ap

朝鮮,高麗時代末期の大理石製の石塔。忠穆王4 (1348) 年開豊の敬天寺内に建てられたが,現在はソウル特別市の景福宮内に移築されている。3層の基壇上に 10層の塔身を重ね,高さ約 13m。各層は詰組み形式で木造建築様式細部まで写し出し,石彫技術もきわめて精密である。朝鮮における同形式の建造物としては,ほかに円覚寺址の多層石塔がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android