数ヵ国語対訳聖書(読み)すうかこくごたいやくせいしょ(その他表記)polyglot Bible

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数ヵ国語対訳聖書」の意味・わかりやすい解説

数ヵ国語対訳聖書
すうかこくごたいやくせいしょ
polyglot Bible

ポリグロトともいう。数ヵ国語の訳文を並べて対照させた聖書で,特に 16~17世紀頃の写本研究と相まって刊行されたものをさす。最も有名なのは,枢機卿フランシスコ・ヒメネスの力によってつくられたコンプルテンシス・ポリグロト6巻 (旧約ヘブライラテンギリシアの各語,新約はギリシア語,ラテン語対訳,1522) ,シリア語訳をラテン語訳に加えたアントワープ・ポリグロト8巻 (69~72) ,パリ・ポリグロト 10巻 (ラテン,アラビア語訳,サマリア五書,1629~45) ,ロンドン・ポリグロト6巻 (ヘブライ,ギリシア,ラテン,シリア,エチオピア,アラビア,ペルシア各語のテキスト,サマリア五書,タルグムアレクサンドリア写本の異読を含む,57) などである。

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