敵対貿易(読み)てきたいぼうえき(その他表記)adversarial trade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「敵対貿易」の意味・わかりやすい解説

敵対貿易
てきたいぼうえき
adversarial trade

アメリカのピーター.F.ドラッカーが日本の貿易姿勢を批判して使った言葉。 1986年に米上院に出された 87年包括貿易法案のなかでも使われた。ドラッカーは,18世紀を「補完」貿易,19世紀以降を「競争的」貿易と性格づけたが,日本などの輸出重視の攻撃的貿易姿勢を「敵対貿易」と呼んだ。日本は輸出先の市場におけるシェア確保をねらって,ときにダンピング (不当廉売) とも批判される低価格で集中豪雨的に輸出し,輸出先の競争相手企業に打撃を与える。この結果,相手国経済を弱体化させ,日本はみずから敗北する,とドラッカーは主張する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む