精選版 日本国語大辞典 「文字遣」の意味・読み・例文・類語
もじ‐づかい‥づかひ【文字遣】
- 〘 名詞 〙
- ① 文字の書きざま。字の書きぶり。
- [初出の実例]「今様の手は草がちにて、濃く薄く、墨つきに紛らはして、うちただよひて侍に。これは、よきもじづかひなども、昔やうに侍り」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
- ② 文字の使い方。特に仮名づかい。
- [初出の実例]「又まことに証歌にもなりぬべく、もじづかひも証に成ぬべき歌どももおほく」(出典:古来風体抄(1197)上)
- ③ ことばづかい。
- [初出の実例]「いとようこそ、あまり心やすき御もじづかひなれ」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)三)