ベイリイとトーマスはスコットランドのムル(Mull)地方を調査して,無斑晶状中央マグマ型(non-porphyritic central magma type),台地マグマ型(plateau magma type),斑状中央マグマ型(porphyritic central magma type)の3種の玄武質マグマを区別した.斑状中央マグマ型は,橄欖石に乏しいか欠如する玄武岩,ソレアイト,ドレライト,斑糲岩で代表される英国の第三紀のマグマ型である.この型の顕著な特徴は多量の塩基性斜長石が早期に分離したことで,細粒の岩石でも常に斑状である.非斑状中央マグマ型に対するものである[Bailey & Thomas : 1924].