最新 地学事典 「ドレライト」の解説
ドレライト
dolerite
Caに富む斜長石,輝石を主とする中粒の完晶質火成岩。粗粒玄武岩とも。岩床・岩脈として産する。化学組成は玄武岩と同じ。かんらん石を含むものは,かんらん石ドレライトと呼ぶ。玄武岩と異なるのはガラスを含まず,結晶がより粗粒であること。オフィティック組織が顕著。ヨーロッパ大陸・米国では輝緑岩ともいうが,英国では変質したドレライトのみを輝緑岩と呼ぶ。混同を避けるためドレライトのことを細粒斑れい岩と呼ぶようにとの提唱もある。輝石はオージャイトが多く,アルカリ質マグマに由来するものはチタン輝石質になる。石英を含むものでは直方輝石が多い。ピジョン輝石を含むこともある。褐色ホルンブレンド・黒雲母はまれに粗粒な部分にみられる。R.J.Haüy(1819)がスウェーデンのKinnekulle産の岩石に命名。日本では山形県温海をはじめ東北日本一帯に広く分布する。スコットランドのMull, Ardnamurchanのものは著名。
執筆者:矢島 敏彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

