斜長斑岩(読み)しゃちょうはんがん(その他表記)plagiophyre

岩石学辞典 「斜長斑岩」の解説

斜長斑岩

細粒の変質した半深成岩岩石で,斑状でないかまれに斑状で,部分的に変質した短冊状の斜長石からなり,粒の間にはアルカリ長石石英が充填している[Tyrrell : 1912].付随するマフィック鉱物緑泥石炭酸塩鉱物に変質しているので決められない.組織がオルソファイアに似ているが,正長石の代わりに斜長石を含む岩石である.スコットランド,アイルシャイア(Ayrshire)のカッリク丘(Carrick Hills)が代表的な岩名.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android