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緑泥石 りょくでいせきchlorite

翻訳|chlorite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

緑泥石
りょくでいせき
chlorite

(Mg,Fe,Al,Cr,Mn)12(Si,Al)8O20(OH)16蛇紋石とアメサイトを端成分とし,Mg → Fe ,(Mg,Fe)Si → AlAl の置換で導かれる,両者の中間組成の複雑な固溶体。単斜晶系鉱物。硬度2~3,比重 2.6~3.3。緑,白,黄,紅,褐色など。構造の単位層の厚さは約 14Åで,滑石の構造をつくっている層とブルース石の構造をつくっている層の積重なりから成る。層の重なり方の違いにより,多くの多形が生じる。たとえば同じ化学組成をもち,7Åの単位層から成るカオリン型構造の鉱物が熱水合成により知られており,セプテ緑泥石と呼ばれる。合成実験では7Åのセプテ緑泥石よりも 14Å構造の緑泥石のほうがより高温,高圧の条件下で生じる傾向がある。諸種の堆積岩,低温の変成岩熱水変質を受けた火成岩などに広く出現する。

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デジタル大辞泉の解説

りょくでい‐せき【緑泥石】

黒雲母(くろうんも)に似た組成をもつ複雑な層状結晶構造珪酸塩(けいさんえん)鉱物単斜晶系。緑色ないし黒緑色で、ガラス光沢または真珠光沢があり、うろこ状・葉片状をなす。低温でできた変成岩続成作用を受けた堆積岩熱水変質を受けた火成岩中に存在する。クロライト

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百科事典マイペディアの解説

緑泥石【りょくでいせき】

雲母によく似た鉱物の一群で,色は緑,白,黄,褐色など。層状にへき開するフィロケイ酸塩鉱物で,組成は(Mg,Al,Fe)3[(Si,Al)2O5](OH)4など。

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世界大百科事典 第2版の解説

りょくでいせき【緑泥石 chlorite】

クロライトともいう。種々の陽イオンを含み,層状の結晶構造をもつ含水ケイ酸塩鉱物で,化学組成は(Li,Mg,Fe2+,Mn2+,Ni,Al,Fe3+,Cr3+)4~6(Si,Al)4O10(OH)8で表される緑泥石族鉱物の総称。雲母に似た葉片状あるいは板状の結晶を作るが,へき開片には雲母のような弾力性はない。通常は単斜晶系に属するが,三斜晶系や直六方晶系のものもある。モース硬度2~3,比重2.6~3.3。

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大辞林 第三版の解説

りょくでいせき【緑泥石】

粘土鉱物の一。黒雲母・角閃石かくせんせき・輝石などの鉱物が変質して生成した二次鉱物。普通、微小な緑色の片状で、火成岩・変成岩・堆積岩など各種岩石中に産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緑泥石
りょくでいせき
chlorite

緑泥石鉱物の総称で、クロライトともいい、造岩鉱物、造粘土鉱物として重要。ケイ素(一部、アルミニウム、鉄、ホウ素などが置換することがある)の四面体がつくる二つの層が、金属原子がつくる八面体の層を挟み、さらにこれらの複合層の間に金属原子と水分子でつくる八面体の層が入っていることを結晶構造上の特徴とする。化学成分の変化によって、11種以上の鉱物名がつけられている。たとえば、クリノクロア、シャモス石、須藤石(すどうせき)などがある。アルミニウムやマグネシウムを主成分とするものは無色から白色、鉄を含むものは緑色系が多い。クロムを含むものは赤紫色になる。マンガンを主成分とするものは褐色系となる。普通、土~泥状あるいは微細な鱗片(りんぺん)状結晶の集合であるが、まれに六角ないし三角柱状の結晶がみられることがある。低温でできた変成岩、とくに緑色片岩や緑色岩(変成した塩基性岩)の主要な構成鉱物として多量に産する。ほかに、熱水変質を受けた各種火山岩、火砕岩中に粘土鉱物として産し、また花崗(かこう)岩質ペグマタイトの末期生成物として、また、輝石、角閃(かくせん)石、雲母(うんも)などの変質物としても普通にみられる。粘土としての利用価値がある。このグループの鉱物は緑色系をしているのが一般的なので、緑色を意味するギリシア語から命名された。[松原 聰]

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世界大百科事典内の緑泥石の言及

【亜塩素酸】より


[亜塩素酸塩]
 亜塩素酸の水素が金属で置換されて生じる塩の総称。クロライトchloriteともいう。一般式MIClO2。…

※「緑泥石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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