深成岩と火山岩の中間の組織(深成岩ほど結晶粒が大きくなく、ガラスを含まない)をもつ火成岩。脈岩ともいう。19世紀にドイツの岩石学者が火成岩の産状に基づいて、地下の浅いところでできた岩脈やシルなどの岩石に対して用いた。しかし深成岩体の急冷部分や火山岩の徐冷部分には半深成岩と同じ組織をもつ岩石がみられるので、マグマが固まった位置だけに着目して半深成岩とよぶのは望ましくない。現在では鉱物粒の大きさを基準にして、細粒(1~0.05ミリメートル)の火成岩を半深成岩、粗粒(5ミリメートル以上)~中粒(5~1ミリメートル)のものを深成岩、微細粒(0.05ミリメートル以下)のものを火山岩とよんでいる。
[千葉とき子]
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…マグマが地表に噴出して生じた火成岩を噴出岩または火山岩と呼ぶ。一方,マグマが地下深部に貫入して生じた火成岩を深成岩,また比較的浅い部分に貫入して生じたものを半深成岩と呼ぶ。しかしこの区別は明確にできるものではない。…
※「半深成岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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