断ち物(読み)たちもの

日本大百科全書(ニッポニカ) 「断ち物」の意味・わかりやすい解説

断ち物
たちもの

一般に祈願や禁忌観念から、ある種の食べ物などを断つことをいう。普通は病気を治す祈願として食断ちをすることをいう。茶断ち、塩断ちなどが行われているが、果物で梨(なし)断ちを行う例がしばしば聞かれる。これは歯痛を治す祈願に多くみられる。全国各地に歯痛に効験のある社寺があって、これに梨断ちをして祈る。断ち物の種類には魚や鳥というのもあり、いずれも祈願者の好きな物というのが多い。好きな物を断って祈るので効果があると信じられている。断ち物をして祈願するのは個人によって行われるのが普通であるが、長野県などでは6月1日を夏物断ちといって、この日野菜を食べない村がある。

[大藤時彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

大寒の用語解説を読む