最新 地学事典 の解説
だんそうたいのアーキテクチャー
断層帯のアーキテクチャー
fault zone architecture
断層岩の組み合わせ,クラックの分布,副次的な変形構造の有無などによって区分した脆性断層帯の内部構造。一般に観察スケールに依存せず,断層コア・断層ダメージゾーン・原岩の3つの構造領域に区分される。断層コアをさらに,主すべり帯(破砕による細粒化など脆性変形が最も進行した部分)や,最新すべり面とそれ以外に区分することもある。単純な例として,単一の断層コアと左右対称に分布するダメージゾーンからなる単一コアモデルと,複数の断層コアが発達する複合コアモデルが提案されている(D.R.Faulkner et al., 2003)。しかし,断層直交方向に非対称な場合や,走向や傾斜方向が三次元的に変化することがあるため注意が必要。地殻内の流体移動や力学的挙動に大きな影響を与える。参考文献:D.R. Faulkner et al.(2003) Tectonophysics, Vol. 367:235
執筆者:大橋 聖和・竹下 徹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

