最新 地学事典 「断熱曲線」の解説
だんねつきょくせん
断熱曲線
adiabat
鉱物が沈んでいく際に断熱圧縮変化をするものとして計算される温度-深さ関係。これを基に推定される地球内部の温度勾配が断熱温度勾配。深さの増加dzに対する温度上昇は,dT=(αT/ρc)dp(α:熱膨張係数,ρ:密度,c:定圧比熱)と置ける。また,地球内部が静水圧平衡にあるとすると,深さの増加dzに対する圧力増加は,dp=ρg dz(g:重力加速度)と置ける。よって,温度の深さ勾配は,dT/dz=gαT/cと表される。実際には地球内部に熱源があるので,温度勾配はこの関係から推定されるものより大きくなる。この意味で断熱曲線は可能な最低温度勾配を与える。
執筆者:菊地 正幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

